フエ市街

フエはベトナムの中部にあり、その市街はフオン川を挟んで旧市街と新市街に分けられます。19世紀から20世紀の阮朝の首都とされています。これらの歴史的な建造物がユネスコの世界遺産になり、現在多くのツアーが組まれています。
15世紀までフエは紅河に発展したベトナムとクメール系を色濃く残すチャンパ王国との国境でしたが、16世紀からは北のベトナム政権と別れた広南国の阮氏の本拠地になり、1774年に鄭氏に、1786年に西山阮氏の阮恵(阮文恵)がフエを占領し、1801年に阮朝の首都になるという大変に複雑な歴史を持っています。結局、この阮朝が南へ進み現在のベトナムを領土とすることになったのですが、それは19世紀以降のことですからここを歴史的な古都と呼ぶことになんとなく違和感はあるかも知れません。
ただ、ベトナムの優秀な大学がフエにあったりしますので、日本の京都のような位置づけをされていることも多いようです。

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