イスラム共同体

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1963年のマレーシア憲法の中にマレー人とは「マレー語を話し、イスラムを信仰し、マレーの慣習に従う人々」と規定しています。そのマレー人を優遇する目的で作られたのがブミプトラ政策です。ですから、マレーシアを理解しようと思えばイスラム教を知っておかなければなりません。
イスラム教の始祖ムハンマドは、570年にサウジアラビアのメッカで生まれ、40歳のとき神の啓示を受け布教を始めます。彼自身は予言者に過ぎず、その後半生はほとんど異教徒との戦いに明け暮れた軍の指導者です。また、彼の妻は12人以上いたと言われ、最愛の妻は9歳で彼に嫁いでいます。その他にも異教徒の地を征服した後は、女、子供は奴隷身分としたとされ、彼自身も奴隷を所有していました。要するにムハンマド自身は私たちが想像する宗教家のイメージとは大きく異ります。そんな彼が受けた神の啓示を口伝えに伝承し一冊の本にまとめたのがコーランです。マレーシアをはじめとした世界のイスラーム共同体はコーランそのものが神の言葉であるため、その多くはこのイスラム法をそれぞれの国家の憲法に援用しています。例外としてトルコなどはイスラム共同体で在りながらイスラム法を一切廃止していますし、他の国でも柔軟に西洋の近代法と折り合いをつけています。逆に言えばコーランの内容を知ることでこれらの国々の考え方が理解できると言え、こうしたイスラム教徒は現在世界の5分の1に当たる14億人ですが、2020年までに世界の3分の1にまで拡大すると予測されています。

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